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まちのくるま

 ベストセラー「おたすけこびと」の作者による、新作「はたらくくるま」シリーズ第2弾。

 町の中で大活躍する車のしくみや働きを、細部のネジの1本までていねいに描いて徹底解剖。
 続きをめくってみたくなる工夫や、探し絵が楽しめるワイドページもあり、お出かけした時に、町で働く車探しをするのが楽しくなる絵本。

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まちのくるま はたらくくるま [ コヨセジュンジ ]
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theme : 児童文学・童話・絵本
genre : 小説・文学

なぜ人と人は支え合うのか 「障害」から考える

 障害者は生きる価値はないのか?映画「こんな夜更けにバナナかよ」の作者が福祉とは何かを問いかける。

 障害者と支援者との関係は、支援者が一方的に支える関係ではない。相模原のやまゆり園事件や、障害者と支援者の「対等な関係性」について、真正面から向きあって言葉を重ねた一冊。24時間介助が必要な重度障害者の存在価値についての明朗な答えに、心が打たれます。






著者は、映画化された「こんな夜更けにバナナかよ」の作者で、本書はこの実話をベースに福祉とは何かを根本から考える本です。

 相模原市で起きた障害者殺傷事件についても、第1章「障害者は本当にいなくなったほうがいいか」で、ていねいに取り上げています。
 植松被告の供述は社会を震撼させましたが、インターネットには、「障害者って、生きてる価値はあるでしょうか?」「なんで税金を重くしてまで、障害者や老人を助けなくてはいけないのですか?」「自然界は弱肉強食なのに、なぜ人間社会では弱者を救おうとするのですか?」と言った、書き込みをたくさん目にすると言います。著者はこの問いについて、映画の主人公である鹿野さんを含め、24時間介助が必要な重度障害者への取材を通して応えようとしています。

 特に、第5章の海老原宏美さんが小池東京都知事に宛てた手紙の文章には、心が震えました。全文は、彼女が出演しているドキュメンタリー映画「風は生きよという」のHPに掲載されています。(以下、本書より抜粋)
全文はこちら「知事への手紙」


 『私たち、重度障害者の存在価値とはなんでしょうか。
 私は、「価値のある人間と価値のない人間」という区別や優劣、順位があるとは思いません。価値は、人が創り上げるもの、見出すものだと信じているのです。
 樹齢千年の縄文杉を見て、ただの木でしかないのに感動したり、真冬、青い空に映える真っ白な富士山を見て、ただの盛り上がった土の塊にすぎないのに清々しい気持ちになれたりと、価値を創り出しているのは人の心です。これは、唯一人間にのみ与えられた能力だと思います。 そう考えるとき、呼吸器で呼吸をし、管で栄養を摂り、ただ目の前に存在しているだけの人間をも、ちゃんと人間として受け入れ、その尊厳に向き合い、守っていくことも、人間だからこそできるはずです。それができなくなった時、相模原であったような、悲惨な事件が起こってしまうのではないでしょうか。
 あるのは、「価値のある人間・ない人間」という区別ではなく、「価値を見出せる能力のある人間・ない人間」という区別です。

 重度障害者が地域の、人目につく場所にいるからこそ、「彼らの存在価値とはなんだろう?」と周囲の人たちに考える機会を与え、彼らの存在価値を見出す人々が生まれ、広がり、誰もが安心して「在る」ことができる豊かな地域になっていくのではないでしょうか? 重度障害者が存在しなければ、そもそも「なぜ?」と問う人も存在せず、価値観を広げる機会自体を社会が失うことになります。それこそが、重度障害者の存在価値ではないでしょうか? 重度障害者は、ただ存在しているだけで活躍しているとは言えませんでしょうか?』


theme : ノンフィクション
genre : 本・雑誌

ダライ・ラマの猫 ネコが伝えてくれる幸福に生きるチベットの教え

 ダライ・ラマと暮らす猫は、傍らで何を見聞きしているのか?法王の言葉が物語の中に宝石のように散りばめられた幸福論

 法王のもとに、実在の人物も含め様々な人々が訪ねてくる様子を、猫と一緒に覗き見しているような感覚で読めます。登場人物や主人公が、法王との対話を通して「本当の幸せとは何か」を学んでいく物語。仏教の入門書としても楽しめます。





アリーテ姫の冒険

  30年前に少女たちを勇気づけたベストセラーが待望の復刊。王子様を頼らず自らの力で人生を切り拓く、もじゃもじゃ髪の賢い姫の物語。

 女性が知性を持つことを認めず、ただ従属させ、娘をモノのように扱って結婚させようとする、今なお残る慣習に異議を唱え、新しい女性像を描いた異色作。「自分の生き方やその価値は自分で決めていい」というメッセージに、子どもだけでなく大人も勇気づけられる本。


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アリーテ姫の冒険(通常版) [ ダイアナ・コールス ]
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 30年前に学陽書房から翻訳出版され、ベストセラーになり、この度、大月書店から復刊。
 当時、フェミニズムに傾倒し(今もですが)、ジェンダーフリーな子育てを目指して奮闘?していた時に出会い、絵本版を買いました。子どもは息子のみで娘はいませんが、男らしく、女らしくという偏見や思い込みを刷り込まずに育てたいと思っていました。

 今は、当時より世の中は少し進んだかもしれませんが、女子の合格者数を抑えるため、東京医科大が入試で女子に不利な得点操作をしていたり、未だに女性の方が家事を担う比重が圧倒的に大きかったり、DVや子どもの虐待の問題も、対等な夫婦関係を築けず、男性が女性を支配する主従関係が当然というような価値観が根っこにあるように思います。

 絶版状態だった本書が、復刊を求める声を受けて、「『アリーテ姫の冒険』再び」と題したプロジェクトを立ち上げ、クラウドファンディングで一部費用を賄い、復刻されたことに拍手を贈りたいです。

 絵本版の裏表紙の紹介文には、こう書いてあります(一部省略)。
 『シンデレラも白雪姫も、問題解決能力のまったくないヒロインです。幸せはいつも誰かに運んできてもらいます。アリーテ姫は女の子のくせに賢かったので苦境に陥りますが、その賢さゆえに自分の力で未来を切り拓きます。女の子たちが、自由に力をのばし、自分を愛せる大人になれるよう、どうぞこの物語をお役立て下さい。』

 「アナと雪の女王」は、それまでのディズニー映画で描かれていた女の子とは違う描かれ方をしていますね。アリーテ姫もお姫様のお話ですが、挿絵のアリーテ姫は、多くの人がイメージするお姫様の姿と違い、顔が見えず、“もじゃもじゃ頭”で、きらびやかなドレスも着ていません。かと言って、男勝りに描かれてもいません。
 三つの願い事や魔法の指輪といった、おとぎ話の典型的な要素が出てきますが、与えられた魔法を助けてもらうためではなく、絵を描いたり、洋服を縫ったり、お話を書いたり自分や人を喜ばせるために使うというところに、この本が大切にしているメッセージを感じます。

 復刻にあたっての詳しいいきさつが、本書巻末の「監訳者あとがき」に記されています。

 「自分の生き方やその価値は自分で決めていい」というメッセージが、この本を通じて届きますように。

theme : 児童文学・童話・絵本
genre : 小説・文学

気軽に楽しめる かわいい折り紙アクセサリー

ブローチ、イヤリング、ピアス、バレッタ、かんざし、帯留など、どこにも売っていないオリジナルなアクセサリーが、ぜーんぶ折り紙で作れます!

 編み物や縫い物、ビーズアクセサリーも苦手な私が、これなら作れました(笑)。モチーフの大きさ、色、模様、組み合わせ方を変えれば、楽しみは無限。特殊な和紙などを使うと高級感が出ますが、100均の折り紙でも十分!ちょっとした贈り物に添えても喜ばれると思います。 





プロフィール

きなこ

Author:きなこ
広島県在住。卯年の魚座。0型。生まれはポルノグラフィティと同じ。窓から海が見える家で育ったので海が好き。2014年に故郷の近くに転居。2006年3月9日ブログ開始。

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