花まつりにいきたい

　お花見の季節に開催される、お釈迦様の誕生日を祝う花まつり（灌仏会）のお話。

　クリスマスは周知されていますが、花まつりは知らない人が多いのでは？「天上天下唯我独尊」とは、あらゆる命はたったひとつのかけがえのないものという仏陀の教え。日本の桜の季節の美しさと仏教を知るきっかけになる本書を、是非お花見の季節にどうぞ。

花まつりにいきたい [ あまんきみこ ] 価格：1296円（税込、送料無料) (2018/3/10時点)

ハリネズミ乙女、はじめての恋

　累計300万部のシリーズ『若おかみは小学生！』の児童文学作家が書いた、オトナ女子向け成長物語。

　幼い頃から人との距離感がわからず、孤独だった19歳の女性が、大阪弁をしゃべる不思議なハリネズミとの出会いをきっかけに、自分自身が作っていたトゲ（心の壁）に気づき、悩みながら成長していく物語。テンポの良い大阪弁の会話が楽しいＹＡ向けエンタメ作品。

ハリネズミ乙女、はじめての恋 [ 令丈　ヒロ子 ] 価格：1512円（税込、送料無料) (2018/3/10時点)

ノンちゃん雲に乗る

　『くまのプーさん』『ちいさいおうち』翻訳者・石井さんの童話デビュー作。戦前に書かれたとは思えない新鮮さ溢れる日本の古典童話。

　小学２年生の優等生ノンちゃんが、自分を問い直す物語。子どもの心の葛藤が繊細に描かれ、子どもの成長に必要なことは何か、「良い子」の危うさを指摘する雲上のおじいさんの言葉に考えさせられます。時代背景は昭和初期ですが、今読んでも色あせない、大人にもお薦めしたい名作。

ノンちゃん雲に乗る [ 石井桃子 ] 価格：1296円（税込、送料無料) (2018/3/10時点)

日本語のために

　編者の池澤さんが「日本人とは何か」を知りたくて作り始めた日本文学全集の最終巻にして、最初に読むべき一冊。

　漢語・アイヌ語・琉球語といった多種多様な「日本語」。古代の祝詞、仏教やキリスト教の言葉、いろはうた、五十音図の誕生、平仮名と片仮名を発明するまでの壮大な変遷など、現代までのつながりがわかって面白い！新刊の全集第４巻、角田光代訳「源氏物語」を読む前に、是非この本を。

日本語のために （池澤夏樹=個人編集 日本文学全集　全30巻） [ 池澤 夏樹 ] 価格：2808円（税込、送料無料) (2018/3/10時点)

こわい、こわい、こわい？

　怖いってどんな気持ち？「怖い」を知らない子ネズミが、初めて外の世界へ。「怖い」という感覚がわからないまま様々な動物に尋ねて回り、最後に出会ったのは…。

　絵がリアルなようでデフォルメされていて迫力満点。語りと絵が一体となって引き込まれ、主人公と一緒に物語を体験できます。カメ爺のユーモア溢れる受け応えにクスッとなり、怖い思いをした後の家の温かさにホッとします。感情を言葉で表現することも教えてくれる絵本。

こわい、こわい、こわい？　しりたがりネズミのおはなし [ ラフィク・シャミ ] 価格：1620円（税込、送料無料) (2018/3/10時点)